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AIRNUDE

「私が名指すことができるものは、事実上、私を突き刺すことができないのだ。」
ロラン・バルト『明るい部屋─写真についての覚書』 
Roland Barthes “La Chambre claire”

母の病室の窓をバス停から見た。
閉じられた窓にカメラを向けシャッターボタンに指をかけた。
突然、言葉で表すことのできない感情と写真がクロスした。

名指すことができないものがある。
指差すこともできないものがある。

指差すことができなくても、そこに必ず在ると確信する大事なものを仮にAIRと呼んでみる。

空を飛ぶ色とりどりの風船に目を奪われても、その中のAIRは目には見えない。
しかし風船が割れても風船の中の裸のAIRは確実にそこに在る。
空に浮かぶのは風船ではなく、風船のカタチと色を身にまとった裸のAIRなんだ。

ビジュアライズ(写真・デザイン)とは風船に色をつけることではなく、
目に見えない裸のAIRを可視化することだと思う。

空に浮かぶのは可視化された裸のAIRなんだろう。